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有機八丁味噌 ORGANIC HATCHO MISO

八丁味噌って、ご存じですか?

日本が誇る伝統的な発酵調味料、お味噌。日本全国各地で食べられている味噌の種類も様々で、その土地の歴史や食文化が反映されています。大きく分けると「米味噌」「麦味噌」「豆味噌」の3つに分けられますが、八丁味噌は、その中では豆味噌にあたるものです。東海地方(愛知、三重、岐阜)で親しまれているお味噌なので、他の地域に暮らす方だと食べたことがない、という人もいるかもしれないですね。

愛知県の「まるや八丁味噌」さんは、今も江戸時代から続く昔ながらの伝統製法を守り続けている味噌蔵。こちらでは、オーガニックの八丁味噌も作られているんです。

こちらが有機JAS認証、有機八丁味噌(ORGANIC HATCHO MISO)。原材料は有機大豆と食塩だけの豆味噌(赤味噌)です。いわゆる米麹ではなく、大豆自体に麹菌を付けています。二夏二冬、長い熟成期間を経て赤みがかった濃い茶色へと変化していきます。

パッケージをよく見てみると「ORGANIC HATCHO MISO」と、英語の表記もあります。そして、「Gluten Free」「Vegan」「No MSG added」も明記されています。

裏面の説明の中には、“八丁味噌はマクロビオティックでは陽性(Yang)に分類されます。”と、マクロビにちょっと触れています。欧米では、あのマドンナさんが有名ですが、セレブの方も食事にマクロビオティックを取り入れられています。ベジタリアンやヴィーガン、グルテンフリーなど、まるや八丁味噌さんは海外のニーズをキャッチしているんですね。

まるや八丁味噌さんは、日本で有機JAS認証制度ができるずっと前からオーガニックの味噌を作り、日本では売らずに海外へと輸出をしてきました。ORGANIC PRESSでもご紹介していますので、よろしければご一読ください!

▽重石を積み上げ二夏二冬。伝統の技と味を守り続ける「まるや八丁味噌」
https://organic-press.com/local/local_feature02/

八丁味噌の使い方

八丁味噌を料理に取り入れたことのない方のために、使い方?をお教えしましょう。こちらの袋を開けてみると、こんな感じでお味噌が入っています。えっ?これがお味噌なの?と、まずはその黒い色に驚くかもしれませんね。

袋から、中身を取り出します。八丁味噌は、重い石を積み重ねて熟成されていく間に、硬く、水分は少なくなっています。まるで固めの粘土のよう。

普通のお味噌のように、袋から直接しぼりだしたりお玉で救うには、固すぎます。手で割ったり、適度な大きさに切っておくと、使うときに便利です。できるだけ空気に触れにくい容器に入れて保管しましょう。

まるでチョコレートブラウニーのような見た目ですが、これ、お味噌です。

調理してみる

お味噌汁にするとき、この八丁味噌はとても固いため、直接鍋に入れてしまうと塊がきれいに解けず残ってしまったりします。そのため、先に溶いてから使うのがおすすめです。最初にお鍋でだしをとり温めますが、そこからひとたま分、温かい出汁を使うと溶けやすいですよ。

※パッケージ裏ラベルの「使用方法」では、“お味噌汁にするときは、濃いめのだし汁をお取りください。”と記載があります。

見てください!この色。

色が濃いとしょっぱそうに見えてしまいますが、実際にはそんなことはありません。

八丁味噌のみでももちろん良いのですが、お好みで米味噌や麦みそなどをMIXしていただくのもおすすめですよ。

なんとも独特な旨味が、癖になる味。ほんのり渋みや酸味なども感じます。

筆者は、関東のいわゆる米麹味噌の味に慣れ親しんでいますので、はじめはちょっと驚きましたが、美味しいんです。特に意識はしていないのですが、体が温まるからでしょうか?特に寒い時期になると不思議とこの味を欲します。マクロビオティックで陽性(Yang)と言われるのも、納得です。

この記事を書いた人

米澤文雄シェフ

ORGANIC PRESS 編集部

『ORGANIC PRESS』は、オーガニック業界の魅力やトレンドを発信する情報サイトです。オーガニックに携わる企業や団体、店舗や生産者の皆様より発信される最新情報を中心に、オーガニック&ナチュラルに特化した情報を展開。売上向上のためのヒントや実務に役立つ情報、業務に直結する有益な最新情報など、オーガニック業界に役立てていただけるような視点でコンテンツをご提供しています。

ORGANIC PRESS 編集部スタッフが実際に試してみて、「実際のところどうなの?」という感想やレビュー等をご紹介。プラントベースやヴィーガンを通して“オーガニック”を選択肢のひとつとして取り入れてもらえたら・・・。この記事がきっかけとなり、サステナブルな未来への小さなアクションにつながれば、嬉しく思います。

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